数学は暗記科目!? ①

 

一時期、受験数学の世界で「数学は暗記科目かどうか」

 

 

という議論が盛んだったころがあったそうです。

 

 

そもそも、このきっかけは、とある受験アドバイザーである方が、

 

 

「数学は暗記だ!」ということを強く提唱され、

 

 

実際、参考書の解法パターンの暗記を中心とする

 

 

「暗記数学」なものを、世に広めたところに

 

 

あるそうです。

 

 

これに対し、多くの数学者や、学校現場の先生方

 

 

が猛烈に反対したそうなのです。

 

 

「数学こそ、じっくり自分の頭で考えて、論理的に解決する学問だ」

 

 

というのが数学者や先生方の主張です。

 

 

この議論は、長い間、平行線をたどっていたような

 

 

気がしますが、これを読んでいる受験生は

 

 

どちらの意見を支持しますか?

 

 

 

この両者の考えは、両極端な意見のぶつかり合いだった

 

 

と思います。

 

 

多分、受験アドバイザーの先生も決して数学が丸暗記

 

 

する科目とは考えていなかったでしょう。

 

 

また、数学者の先生方も、数学にすべて0から

 

 

自分の頭で、考え作り上げる学問だとは

 

 

思っていなかったでしょう。

 

 

受験勉強している皆さんなら、もう気付いていると思います。

 

 

どんな勉強でも、「暗記と論理的に解決する」

 

 

その両方を持ち合わせていて、それらを上手に

 

 

融合させることが大切だということです。

 

 

 

「暗記数学」というのも、何もかも丸暗記するということ

 

 

ではありません。

 

 

正しい定義、そこから生まれる定理、公式の導き方

 

 

や正しい使い方、そして、それぞれの分野における

 

 

典型的な問題の考え方、解法パターン、ポイントはしっかり

 

 

覚えていく必要があるということです。

 

 

そうした基礎をあいまいにしていると、いくら勉強しても、

 

 

数学力は身に付かないということです。

 

 

一方で、単に解法パターンを覚えても、それだけでは

 

 

初めて見る問題では、手も足も出ないということです。

 

 

つまり、1つ1つの公式や定理がどのように導かれ、

 

 

つながっているか? 各問題がどのようにつながって

 

 

いるのかを絶えず考えながら、1つ1つの問題に

 

 

向き合うことが未知の問題を解決するのに有効だと

 

 

いうことです。

 

 

 

つまり、基礎とある程度の基本問題の解法パターンを

 

 

マスターした上で、その後は、それを上手く関連付けて、

 

 

自分の頭で考えてほしいということだと思います。

 

 

定理、公式は先人達の知恵から生まれたものです。

 

 

まずは、さっと使えることが大切です。

 

 

公式は

 

① 5秒で書けること

 

② 導けること

 

③ 何故、そのような公式が生まれたのか考えること

 

 

の3つが大切だと思います。

 

 

なぜなら、数学は

 

「覚える(暗記する)場面」 

 

 

「考える(活用する)場面」

 

 

の両方を合わせもつ教科だと思っているからです。

 

 

次回は、具体的にどのような学習をしていけばよいか

 

 

話していこうと思います( `ー´)ノ